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企業年金とはなんでしょう

企業年金とは一言でいうと、企業が社員に対して年金を支給する仕組みです。ただし、詳しく見ていくと企業年金といっても様々な種類があり、条件も違います。
知っているようで知らない、分かりづらい企業年金を簡単に解説していきます。

企業年金の歴史企業年金は、どのように始まったのでしょうか。企業年金はもともと、「退職金」を分割して受け取るところから始まりました。
■退職金
退職金は、企業が社員の労をねぎらうプラスアルファの報奨金である、という考え方があります。この考え方は、退職金の始まりとされる江戸時代の「のれんわけ」に遡ります。丁稚奉公の年季があけた丁稚さんへ、営業する権利を分けてあげたり、独立資金を渡してあげるのれんわけには、何よりも功労・慰労の意味がありました。
一方、退職金は「賃金」の一部だ、という考え方もあります。この考え方は、物価がどんどん上がった高度成長期、物価上昇に合わせてお給料もあげろ!という時代に生まれました。
企業の多くは、物価上昇と同じスピードで給料を値上げすることができませんでした。そこで、その分を社員が退職するときに退職金という形で支払うことを考えるようになったのです。そこから、退職金は「賃金の後払い」という側面を持つようになりました。
さらにその後、日本人の平均寿命が延びる中で、退職金は、社員の「老後の生活保障」という意味も持つようになりました。
以上、退職金の捉え方には3つありますが、実際にどのような意味付けにするかは、企業の考え方によって異なります。

■企業年金
ところで、「賃金の後払い」という意味での退職金は、お金を払う時期を遅くするだけで、退職時にはやはりたくさんの資金が必要でした。そのため、企業の中に、退職金を分割して支払う「退職年金」という考え方が出てきました。
この退職年金は、単に退職金を分割で支払うということではありません。企業は一度にまとめて支払わないですむので、その分の利息に相当するお金をプラスして支払うことにしました。これが、「企業が社員のために年金を支払うしくみ」である「企業年金」の始まりです。このしくみには企業側のニーズもありましたが、平均寿命が急速に延びる中、「老後の生活保障」という社員側のニーズとも合致し、普及することになりました。

■企業年金の陰り
高度成長期からバブル期には絶大な力を発揮した企業年金でしたが、その後、バブル崩壊とともに陰りが見えてきました。社員に約束している利息分の資金は資産運用をして得るはずでしたが、バブル崩壊とともに運用成績が悪くなり、約束利息分を確保できなくなったからです。
この資産運用の悪化によって、次第に、本来必要な年金の原資がきちんと準備されないままになってしまう企業がたくさん出てきてしまいました。
新しい企業年金の動きこのままでは社員にも大きな被害が出る、企業が退職金のために経営が傾く、という恐れが現実になってしまうとの判断から、国は平成14年から、企業年金に 変更を加えることにしました。昭和40年前後にできた企業年金制度を廃止したり、修正しながら、新しい企業年金のしくみを作っているのです。

■企業年金は新しい時代を迎えました。その新しい時代とともに、企業側にも企業年金見直しの流れが出てきました。その背景には、会計基準の国際化による「退職給付債務」という考え方が導入されたことが大きな理由になっています。企業にとって年金の積立不足分は、経営内容をマイナスに判断される材料になったからです。

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